リンパ浮腫外来
「保存治療」と「外科治療」を組み合わせ
より効果的な「リンパ浮腫治療」を提供しています。
乳がんの外科的治療や放射線治療後に発症した上肢のリンパ浮腫に悩まれる方を支援するため、2008年より上肢専門のリンパ浮腫外来を設置しています。
2024年より、スーパーマイクロサージャリーを用いた「外科治療」を開始しました。
医療リンパドレナージセラピストによる「保存治療」と組み合わせることで、より効果的な治療が提供できるようになりました。
今後は、下肢に対するリンパ浮腫治療も計画しています。
リンパ浮腫とは
リンパ浮腫とは、何らかの理由でリンパ液が皮膚の下にたまり、むくんだ状態を指します。
原因は2つに分けられます。
- 主に悪性腫瘍の手術(リンパ節の切除)や放射線治療・抗がん剤治療、外傷などによって、リンパの流れが悪くなるもの。
- 元々リンパ管系の低形成・無形成があり、何らかの契機で発症するもの。
検査方法
検査は、患者さんの状態に応じて、下記の検査を組み合わせて行います。
・血液検査・造影CT・CT・MRI・リンパシンチグラフィ・SPECT/CT・ICGリンパ管造影検査
治療方法
治療方法には、「保存治療」と「外科治療」があります。
「保存治療」と「外科治療」を組み合わせ、患者さんの病状にあわせた最適な治療を行うことで、重症化を予防しリンパ浮腫を改善することができます。
保存治療
リンパ循環の促進や余分な液体の排出することで、浮腫を緩和する治療法です。
圧迫療法、用手的リンパドレナージ (MLD)、運動療法、患肢のスキンケア、体重管理等のセルフケア指導を適切に組み合わせて行います。
検査結果に基づき医師のよる診察で、保存治療の回数を決めます。
※追加で保存治療を利用希望の場合には、自由診療での治療提供が可能です。
1回 60分 | 5,280円(税込) |
1回 90分 | 6,930円(税込) |
外科治療
リンパ管の再建手術を行い、浮腫の軽減や改善を目指す治療法です。
手術には、リンパ管静脈吻合術 (LVA)や血管柄付きリンパ節移植術 (VLNT)などがあり、現在当院では、LVAを実施しています。
・リンパ管静脈吻合術 (LVA)
高性能顕微鏡を覗きながら、細い針糸でリンパ管と静脈をつなぎ、貯まったリンパ液を静脈に流す手術です。
※外科治療は保存治療をベースとして行います。保存治療なしで外科治療を行うことはありません。
リンパ浮腫外来 対象の方
- 現在当院で、リンパ浮腫治療外来に通院中の方
- 当院で、乳がん治療を行いリンパ浮腫を発症した方
- 当院を通院中の方で、上肢のリンパ浮腫がある方
- 他院から上肢リンパ浮腫治療の紹介された方(紹介状をお持ちの方)
リンパ浮腫 治療日(完全予約制)
月曜日・水曜日午後
リンパ浮腫教室
リンパ浮腫教室では、リンパ浮腫についての情報や、日常生活の注意点などわかりやすく説明しています。
開催日:金曜日 14:00~14:30
リンパ浮種外来 ご予約・お問い合わせ
予約センター
099-224-0489
受付時間 月~金曜 8:30~17:00/土曜 8:30~12:00