生検
一人ひとりに適した生検が、
乳がんの早期発見を可能にします。
画像診断で乳がんが疑われた場合、精密検査として細胞診や組織診(生検)を行います。
細胞診
細胞診の一つに穿刺吸引細胞診があります。穿刺吸引細胞診では、しこりなどの乳がんの疑いがある病変部に直接細い針を刺し、注射器で細胞を吸引して採取します。多くの場合は局所麻酔不要で、超音波で病変を確認しながら針を刺します。
組織診(生検)
組織診の一つに針生検があります。針生検では、細胞診よりも太い針を乳がんが疑われる病変部に刺し、組織を採取します。外科的な生検に比べて傷口が小さく、局所麻酔を用いるので痛みも少なく安心です。検査には、マンモグラフィ、超音波、MRIを使用します。
マンモグラフィガイド下生検
マンモグラフィで石灰化を確認しながら針を差し入れ、組織を吸引・採取する検査です。マンモグラフィにしか写らない非常に小さな病変から超音波に写る腫瘍(しこり)のようなものまで幅広い病変に対応します。
当法人のマンモグラフィガイド下生検は、15秒以内にモニター上で確認できるフルデジタルの高性能機器で行います。従来の半分程度の時間(20~30分)で検査を終えられるので、患者さんの負担軽減にもつながります。
MRIガイド下生検
MRIガイド下生検は、マンモグラフィまたは超音波検査では検出できず、MRI撮影によってのみ検出できる乳がんに対して行われます。当法人では、2007年に日本で初めてMRIガイド下生検を施行し、500例以上の経験をもつ戸﨑光宏医師、佐々木道郎医師が施行します。
MRIガイド下乳腺生検は日本では2018年4月に保険適用になり、当法人は保険適用後の2018年6月、九州で初めて施行した実績があります。
生検には、高精度な画像と操作性に優れたMRIガイド下生検用コイルを用いることにより、通常は困難なさまざまな角度からの穿刺を正確かつスムーズに実施できるようになりました。このような高精度なデバイスと医療者の熟練した手技により、病変が存在する位置に適した方法で組織を採取することを可能にしています。
画像ガイド下生検に関するお問い合わせ
放射線診断センター(さがらパース通りクリニック)
099-239-1489
099-239-5267