患者さんの権利
私たち博愛会は、「患者さんと共に歩む」を基本理念に掲げ、乳がん医療の未来を担う専門病院として、また女性の専門病院として、女性のためのトータルケアを目指して取り組んでいます。
その基本は「患者さん」を中心とした医療にあります。私たちはこの理念の下に、患者さんと共に協働して医療を創り上げていきたいと考えております。
ここに、患者さんの権利について掲げ、全職員が日々努力して到達すべき目標として努めてまいります。
患者さんの権利
1 かけがけのない個人としての尊厳性への権利
患者さんは、固有の人格を持つ一人の人間として尊重されます。いかなる状態にあっても、尊厳をもってその生を全うする権利を持っています。
2 十分な説明の下で自己決定を行う権利
患者さんは、病気の診断、検査や治療の効果と危険性、他の治療法の有無、看護の内容及び病状の経過などについて、わかりやすい言葉や方法で十分な説明を受け、自由に質問し、十分理解し納得の上で適切な医療を選択し、受ける権利があります。
同意できない場合は、医療を受けることを拒否することもできます。
医療の選択にあたっては、他の医療機関の医師の意見を聞く(セカンド・オピニオン)権利があります。また、研究途上にある試験的治療(治験)を検討する場合には、その内容・予想される効果や副作用、従来の治療方法との違いなどについて十分な説明を受け、ご自身で決定することができます。
また、患者さんがご自分で判断することが難しいと思われる場合は、信頼する人に代わりに決めてもらうことも(代理人:代理意思決定者)可能です。患者さんの意思を大切に代理人と相談しながら患者さんにとって良いと思われることを進めていきます。
3 最良の医療を受ける権利
患者さんは、差別されることなく、個々の価値観に沿った最善の医療を受ける権利があります。
4 診療の情報を受ける権利
患者さんは、当院で行われたご自身の診療に関する情報の提供を受ける権利があります。
5 プライバシーの保護と秘密保持の権利
患者さんは、可能な限り病院内での私的な生活を他人に侵害されない権利があります。また、医療の過程において生じた患者さんの情報はむやみに他の人に知らされることはありません。
患者さんの個人情報は、ご自身がどのようになさりたいか(誰に知らせてほしいのか、何を知りたいかなど)という患者さんご自身のお考えに基づいて保護される権利があります。
6 療養や健康について教育を受ける権利
患者さんは、患者さんの状況に応じた適切な療養や健康について教育を受ける権利があります。また、できるだけ健康的な生活習慣を身につける責任があります。
医療関係者への教育・研修について
医療関係者への教育・研修を目的として、研修や実習を実施することや、診療情報、試料等を利用させていただくことがあります。ご理解とご協力をお願いいたします。なお、ご協力いただけない場合は、受付にお申し出ください。
患者さんへのお願い
- ご自身の健康状態および変化を速やかに正確にお伝えください。
- 検査や治療などの医療行為は、理解と納得の上で受けてください。
- すべての患者さんが快適な環境で適切な医療を受けることができるように、他の患者さんの診療に支障をきたさないようご協力ください。
- 他の患者さん、ご家族、関係者の方々等の施設利用者および病院職員に対して、暴力・暴言・脅迫・強要行為やセクハラ、ストーカーなどの迷惑行為、犯罪行為を行わないでください。
- 解決しがたい要求を繰り返し行い、病院業務に支障をきたすような行為を行わないでください。
- 患者さんや職員の個人情報保護のため、写真および動画の撮影は行わないでください。
- 敷地内、院内では、加熱式・電子タバコ(ニコチン・タールフリーを含む)を含めて禁煙です。アルコールについては、ノンアルコールを含む飲用、持ち込みは禁止です。
- 病院の設備や機器備品は大切に扱ってください。故意に破損した場合は、弁償していただきます。
- 治療もしくは面会等の用事なく敷地内、院内に立ち入らないでください。また、受診に必要でない危険な物品は持ち込まないでください。
- 従業員エリア(Staff Only)には許可なく立ち入らないでください。
- 受けた医療に対して、医療費を遅延なくお支払いください。
上記の事項を守って頂けない場合は、当院での診療をお断りすることがあります。
また、警察への通報や法的措置による対応をすることがあります。
- 医療関係者への教育・研修を目的として、研修や実習を実施することや、診療情報や試料等を利用させていただくことがあります。ご理解とご協力をお願いします。(ご協力いただけない場合は受付にお申し出ください。)
- 安心して医療を受けていただくために、医療安全管理に関するご相談窓口を設けております。ご希望の方は、受付にお申し出ください。医療安全管理が対応いたします。
平成15年10月制定
平成20年4月改定
平成22年5月改定
令和2年6月改定
令和4年11月改定