掲載日:2022年12月15日

新型コロナウイルスに対するワクチン接種について、よくある質問とその回答をまとめましたので、お問い合わせの前にご確認ください。

Q1.  乳がん治療中でも、新型コロナウイルスのワクチンを打ってもよいの?

治療中のがん患者さんもワクチンを接種してよいとされています。当院でも、新型コロナウイルスへの感染と重症化を予防することが重要だと考えておりますので、ワクチンを接種しても問題ないと考えます。接種のタイミングは、受けている治療によって異なりますので、外来担当者にご相談ください。

Q2.  どこでワクチンが打てるの?

お住まいの自治体で接種していただくことになります。
インフルエンザなどの予防接種と同様、当院では患者さん向けの新型コロナウイルスワクチン接種は行っておりません。接種時期、接種可能な医療機関、集団接種会場などは、お住まいの自治体のお知らせ、または下記よりご確認ください。
厚生労働省 コロナワクチンナビ

Q3.  インフルエンザワクチンと同時に接種できるの?

従来の新型コロナワクチンに加え、オミクロン株対応のワクチンもインフルエンザワクチンとの同時接種が可能です。

Q4. ワクチン接種後の副反応が心配です。

新型コロナウイルスワクチン接種後、体内で新型コロナウイルスに対する免疫ができる過程で、さまざまな症状(注射した部分の痛み、発熱、倦怠感、頭痛、筋肉や関節の痛み、寒気、下痢等)が現れることがあります。こうした症状の大部分は、接種の翌日をピークに発現することが多いですが、数日以内に回復していきます。抗がん剤治療や入院の直前にワクチンを接種することは避けた方がよいでしょう。
アナフィラキシーという重いアレルギー症状は、海外では100万人あたり5人程度とされています。ワクチンを接種した後は、しばらく接種会場にとどまり、体調の変化がないことを確認してから帰宅することになります。他の薬などで意識を失う、冷や汗が出て血圧が下がるなど、激しいアレルギー症状を起こしたことがある方は、あらかじめ接種会場の医師にご相談ください。

Q5. 乳がんの手術を受ける予定です。手術前に新型コロナウイルスワクチンを受けた方がいい?

手術直前に新型コロナウイルスに感染し、手術直後に発症した場合には重症化する恐れがあります。接種可能であれば、少なくとも手術の1週間前までに接種することをお勧めします。

なお、ワクチンの影響でリンパ節が腫れることがあるため、接種は手術しない側の腕に行ってください。両側の乳房を手術する場合は、接種部位を担当医へご確認ください。

Q6.  抗がん剤治療を受ける予定がある、また抗がん剤治療中の人はどうすればいい?

がん患者さんに対して、ワクチンにアレルギー等がない場合は新型コロナワクチンを受けることが推奨されています。 可能なら、抗がん剤治療開始1〜2週間前までに新型コロナワクチンを受けることを勧めます。

すでに治療を開始している場合、白血球数が正常範囲の時期に受けることが望ましいです。具体的には次回治療予定日の1週間前に受ければよいでしょう。
少なくとも以下は避けた方がよいと考えます。

  1. 抗がん剤投与日
  2. 白血球数が最小になる時期
  3. 抗がん剤投与日の3日以内

その他のQ&Aは下記をご参照ください。
厚生労働省 新型コロナワクチンQ&A

ワクチン接種後に留意していただきたいこと

ワクチン接種後も、これまで通りの新型コロナウイルス感染症対策を取り続けることが最も大切です。 日常生活では、手洗い、うがい、マスクの着用、ソーシャルディスタンスの確保等の感染症対策を心がけてください。

新型コロナウイルスワクチン接種で「基礎疾患」とされるもの

1.    以下の病気や状態の方で、通院/入院している方
  1. 慢性の呼吸器の病気
  2. 慢性の心臓病(高血圧を含む。)
  3. 慢性の腎臓病
  4. 慢性の肝臓病(肝硬変等)
  5. インスリンや飲み薬で治療中の糖尿病又は他の病気を併発している糖尿病
  6. 血液の病気(ただし、鉄欠乏性貧血を除く。)
  7. 免疫の機能が低下する病気(治療中の悪性腫瘍を含む。)
  8. ステロイドなど、免疫の機能を低下させる治療を受けている
  9. 免疫の異常に伴う神経疾患や神経筋疾患
  10. 神経疾患や神経筋疾患が原因で身体の機能が衰えた状態(呼吸障害等)
  11. 染色体異常
  12. 重症心身障害(重度の肢体不自由と重度の知的障害とが重複した状態)
  13. 睡眠時無呼吸症候群
  14. 重い精神疾患(精神疾患の治療のため入院している、精神障害者保健福祉手帳を所持している(※)、又は自立支援医療(精神通院医療)で「重度かつ継続」に該当する場合)や知的障害(療育手帳を所持(※)している場合)   (※)重い精神障害を有する者として精神障害者保健福祉手帳を所持している方、及び知的障害を有する者として療育手帳を所持している方については、通院又は入院をしていない場合も、基礎疾患を有する者に該当する。
2.    基準(BMI 30以上)を満たす肥満の方

出典:厚生労働省 「新型コロナウイルス感染症に係る予防接種の実施に関する手引き」一部改変より

参考リンク

・ 厚生労働省 新型コロナウイルスワクチンについて
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/vaccine_00184.html

・日本癌治療学会,日本癌学会,日本臨床腫瘍学会(3学会合同作成)
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)とがん診療についてQ&A
-患者さんと医療従事者向け ワクチン編 第2版-
https://www.jsmo.or.jp/news/coronavirus-information/qa_vaccinel_3gakkai.html

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乳がん手術後の再発予防を目的とした放射線治療のなかで、新たに「寡分割照射法」(かぶんかつしょうしゃほう)を開始することになりました。

寡分割照射法とは
1回に照射する放射線の量を増やして、少ない回数で短時間で照射を行う方法です。
従来のスケジュールと比較して、約2週間程度の治療期間の短縮となります。

詳しい内容はこちらをご覧ください。
寡分割照射法について(PDF)    放射線治療科について





人生100年時代、長い労働人生のうちで病気にかかる可能性は少なくありません。
生きがいや働きがいをもって活躍できる社会の実現が求められる今、「治療と仕事の両立」の意義や支援について考えるシンポジウムが行われます。


12月15日(木)13:30~15:30 医療機関向けシンポジウムで当院の相良 安昭院長がパネリストとして参加いたします。
アーカイブ配信も予定しておりますので、ぜひご覧ください。

2022年度 両立支援シンポジウム



この度、新たに「札幌ことに乳腺クリニック」が関連施設に加わりました。


札幌ことに乳腺クリニックは、乳がん・乳腺疾患と甲状腺外科の患者さんを対象とした専門クリニックです。
乳がんの診断・治療(手術・化学療法)からターミナルケアまでを一貫して行う施設として、高度な医療の提供を行っています。

相良病院は、札幌ことに乳腺クリニックと連携をはかり、患者さんへさらなる安心を提供できるよう努めてまいります。

札幌ことに乳腺クリニック



所在地 〒063-0812 北海道札幌市西区琴似2条2丁目5番15号
TEL 011-622-2221
FAX 011-622-8808

相良病院
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外来予約センター

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