薬剤部
薬剤部では、医薬品の供給管理を一手に担っています。薬剤師は、患者さんや医療関係者に対し、薬の供給だけでなく、薬剤の適正使用に必要な情報も併せて提供しています。
また、大学薬学部では5年次に5ヵ月間の実務実習が義務づけられており、当薬剤部でも病院薬剤業務の実習を受け入れています。
さらに女性医療の専門病院に求められる薬剤師として、乳がんをはじめとする乳腺、甲状腺・婦人科疾患において、最新で安全かつ根拠に基づいた適切な治療が患者さんに提供されるように他部門と協力して日々研鑽を積んでいます。
外来窓口での取り組み
特に注意が必要な内服抗がん剤については、薬剤の説明や有害事象の確認だけでなく、薬剤部で作成した服薬管理簿を用いて、患者さんの服薬状況を確認し、安全に服薬できるよう努めています。
また、疼痛などのさまざまな症状に対して緩和ケア外来から処方される薬剤については、丁寧に説明を行い、患者さんの不安を少しでも軽減できるように努力しています。
病棟活動への取り組み
抗がん剤やホルモン療法を行っている患者さんを中心に、薬剤管理指導を実施しています。医師の治療方針や処方意図を把握するため、術前・方針・術後の3カンファレンスに参加し、業務に活かしています。説明時は、看護部と協力して作成したレジメン毎のパンフレットなどを使用しています。
また、病棟常駐薬剤師を配置し、入院された患者さんに対して持参薬鑑別や面談を行い、患者さんから得られた情報を医師や看護師と共有しています。
DI(Drug Information)活動への取り組み
患者さんや医師、看護師からの問い合わせに迅速に回答できるよう日々努力しています。特に、抗がん剤治療中の患者さんからは、抗がん剤の有害事象に関することや症状出現時に使用する薬剤に関する問い合わせがあります。また、市販薬や健康食品との併用についての問い合わせも多々受けています。このような問い合わせに、医師の治療方針をもとに、根拠に基づいた最新情報を提供できるよう心がけています。
抗がん剤投与への関与
抗がん剤の治療は、原則として当院化学療法委員会で承認されたレジメンが使用されます。医師が選択した治療レジメンに対し、薬剤部で患者さんの身長・体重、既往歴、血液検査結果などから安全に投与できるか確認を行っています。
その後、注射剤の場合は、安全キャビネット内で無菌調製します。医療従事者の曝露対策のため、薬剤の特徴に応じて閉鎖式薬物移送システムを使用しています。
スタッフ
薬剤部 11名 (2022年5月現在)
薬剤師 | 9名 |
---|---|
クラーク | 2名 |